H26研究成果

リスク、経済性、利便性を考慮した国内旅客機ネットワークの最適化アルゴリズムの実装と国土交通省航空輸送統計、総務省国勢調査メッシュデータ、 NOAA津波カタログデータを用いた空港パラメータの抽出を行った。最適化アルゴリズムによるネットワーク構造の多目的最適化についてリスク、経済性、利便性の3種類の目的関数を定義し、現実のデータから収集した空港パラメータを用いて最適解を得るためのプログラムの実装を行った。収集したデータからの空港パラメータの算出と多目的最適化のための有効フロンティアの計算に、平成26年度「京」およびHPCI共用計算資源の利用研究課題「経済社会データおよび環境データを用いた空間評価指標の大規模計算」(課題番号:hp140076)(資源提供機関:統計数理研究所)に基づく17,142ノード時間の計算資源を用いた。更に世界的な航空機タイムテーブルデータ(カバー率93%)を購入し、このデータを用いた世界の旅客機ネットワーク構造の分析を行った。分析により2014年1年間に世界 の空を飛んだ座席総数は約45億座席、1日約1千万座席強が世界の空を飛んでいる計算となることが判明した。更に、京都大学大学院情報学研究科主催EU-Japan Workshop 2015 in Kyoto and Osaka “Exploring complex socio-techno-environmental systems across the boundary”(2015年3月21日∼23日開催、京都大学時計台百周年記念館およびグランフロント大阪)に共催し、欧州(イギリス、イタリア、スイス、ドイツ)の研究者との間で国際旅客便の航空輸送に関する国際情報交換を行った。

本年度研究計画では以下3つの目標を掲げていた。(1)世界的な航空機網の調査(2)経済性、リスク、利便性の空港パラメータに基づく航空機網の最適化アルゴリズムの開発(3)多目的最適化アルゴリズムの効率化である。これら3つの目標は本年度中の研究実施により達成することができた。(1)については2014年1年間のカバー率93%の航空機タイムテーブルデータの購入と分析を年度中に行った。(2)については日本国内線についての経済性、リスク、利便性の空港パラメータの抽出と抽出されたパラメータ値を用いた最適化アルゴリズムの実装をおこなった。(3)については重力モデルを仮定したフライト数をコントロールパラメータとした旅客数の推定アルゴリズムを導入してネットワーク多目的最適化問題を最急勾配法を用いて解くアルゴリズムの開発を行った。一部世界規模での航空ネットワークの分析および世界規模でのリスク、経済性の計量について先行して研究を推進し定量的な結果を得るに至っている。


2014年1年間の世界の旅客航空輸送ネットワークデータを収集した。世界で1年間に飛ぶ座席数は約45億座席、1ヶ月当たり約3億7500万座席が空を飛ぶ計算となる。

2014年12月
2014年12月

2014年11月
2014年11月
2014年10月
2014年10月
2014年9月
2014年9月
2014年8月
2014年8月
2014年7月
2014年7月
2014年6月
2014年6月
2014年5月
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2014年4月
2014年4月
2014年3月
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2014年2月
2014年2月
2014年1月
2014年1月